2014年12月01日

[仁義なき戦いかるた・完結篇]

(このネタは2011年1月1日に書いたものです)

------------------------------

「女子力」や「女子会」といった言葉が流行した2010年。
そのせいか世の男たちも軟弱になってしまっている!

男くささに満ち満ちた映画『仁義なき戦い』を見て、
「男子力」を磨きやがれ!!

男がしのぎ合い、にらみ合い、だまし合い、ド突き合う!
…それこそが「男子会」なのだ!!

------------------------------

以前『仁義なき戦い』の名セリフかるたを書いたのだが、
まだまだいっぱい良いセリフがあり、燃え尽きない気持ちでいっぱい…。

そんな時、早川(室田日出男)の声が心に響いた!
「バカたれ、コイツ!一回書いたくらいで、
仁義マニアが喜ぶ思うちょるんか!?」と…。

仁義かるた バカたれコイツ!.jpg

ってことで『仁義なき戦い かるた』PART2です。
でもサスガに「あ」~「ん」の二度目の選定はしんどかった。
第三弾は無いでしょう…。ってことで今回のかるたを、
『仁義なき戦いかるた・完結篇』と銘打とうと思います。

※今回も全五部作からの選定。
第一作『仁義なき戦い』
第二作『仁義なき戦い 広島死闘編』
第三作『仁義なき戦い 代理戦争』
第四作『仁義なき戦い 頂上作戦』
第五作『仁義なき戦い 完結篇』

細かい説明は前回のネタを参照していただくとして、
早速行ってみましょう!

------------------------------

<あ>「明日の朝、散髪してから…」

仁義かるた<あ>2.JPG

<第一作 / 上田透(伊吹吾郎)>

最近はバラエティなどでも、いかつい顔で大活躍中の伊吹吾郎!
誠実で真面目そうなお人柄。
このセリフには、そんな伊吹さんの誠実さが爆発!

山守親分から「折り入って話がしたい」と電話を受ける伊吹。
そこで何となく「怪しい!」と思うことなく、
「わかりました」と言っちゃう伊吹さんなのである。
しかも「明日の朝、散髪してからそっちに回ります」と、
居場所までご丁寧に知らせちゃう始末。

その結果…。

山守親分からの刺客、渡瀬恒彦&川谷拓三の襲撃を受け、
シェービングクリームを付けたまんま絶命!嗚呼…!

仁義かるた<あ>2ppp.JPG

余計な事を言わなくてもよかったのに…!
っつーかその短い髪を、なぜ更に切ろうと思ったんだ!?
伊吹さん、2010年の現在もおんなじ髪型なのが素敵。

------------------------------

<い>「いつワシが跡目を口にした!?」

仁義かるた<い>3.jpg

<代理戦争 / 江田省一(山城新伍)>

「跡目(あとめ)」とは、次期親分の座の事。
そのイスを射止めるため、しばしば抗争が巻き起こるのだ。
松永(成田三樹夫)に「跡目への色気」を指摘され、
思いっきりキレる江田!素晴らしい表情!

このシーンにおいて、
山城新伍はグラサンをバッと投げ捨てる。
この軌道が見事なんだわ!

仁義かるた<い>3pp.jpg

何回も何回も巻き戻して見ちゃうほどキレイな飛びっぷり。
真後ろに向かって、ビューンと飛ぶグラサン。
バックネット方向に飛ぶファウルボールの軌道と酷似!
(タイミングが合ってる時のファウル)

シドニー五輪・女子マラソンの時の高橋尚子が、
サングラスを投げ捨てたシーンに匹敵するカッコ良さです。

------------------------------

<う>「馬のションベンいらんなら、ホンマのションベン飲ましたろか!」

仁義かるた<う>.JPG

<第一作 / 広能昌三(菅原文太)>

出ました!文太兄ィのドスを利かせた名セリフ!

伊吹吾郎演ずる上田が、山守組の博打場で難クセをつける!
ビールを飲ませて落ち着かせようとするが、
「何じゃコレは!馬のションベンか!
ビールなら、もちっと冷(ひ)やいの持って来いや!」

文太はついにキレて「ホンマのションベン飲ましたろか!」
と絶叫して乱闘となるのである。

そんな文太さん、現在「キリンラガービール!」のCMに出演中!
「ホンマのションベン飲ましたろか!」と言い出しそうで怖い。
(言わないっつーの)

------------------------------

<え>「えっふえっふ!うぇっふうぇっふ!
ゴッホゴッホ!ウヒー!ヒー!」

仁義かるた<え>3.JPG

<頂上作戦 / 藤田正一(松方弘樹)>

結核を患うヤクザという役柄の松方弘樹。
尋常じゃないくらいオーバーに咳をして苦しみまくり。

このやり過ぎ芝居を3Dメガネをかけて見てみたい!
きっと松方のツバが飛び出して来るだろう。

------------------------------

<お>「おお!いつでも買(こ)うちゃるけん!来いや!」

仁義かるた<お>1.JPG

<頂上作戦 / 吉倉(岩尾正隆)>

このシーンのメインキャラ小林旭の隣で吠える男!!
それが岩尾正隆!!すっげ~顔面!!

東映の脇役専門俳優として数多くの映画に出演。
後に川谷拓三、室田日出男、小林稔侍らと共に、
「ピラニア軍団」を結成した。

松方弘樹からケンカを売られ、
「おお!いつでも買うちゃるけん!」と、この顔。
小林旭がカッコ良くセリフをキメてる時も、
常に強烈な顔面でガンを飛ばす岩尾!

------------------------------

<か>「カバチばっかり垂れて、
一向に立ち上がりゃせんのですけん…」

仁義かるた<か>.jpg

<代理戦争 / 槙原政吉(田中邦衛)>

「カバチ」とは広島弁で「屁理屈」とか
「口だけ」とか、そういった意味の方言。

文太、三樹夫、新伍らに裏切られた邦衛…。
山守親分に泣き言を告げ口。何て憎々しいんでしょう!(笑)

山守(金子信雄)と槙原(邦衛)は、
この作品における二大悪党と言っていい。
でも…二人ともコメディアンの要素が強いので…。
こんな悪い相談してるシーンにも緊迫感が無い!

------------------------------

<き>「キャバレー・ハレム爆破事件」

仁義かるた<き>.JPG

<頂上作戦>

キャバレー・ハレム!
いかにも怪しそうで、黒そうなネーミング…。
そんな山守が経営するキャバレーが襲撃されちゃいました!

襲撃したのは小林稔侍ら!
藤田(松方弘樹)主導の元、バヤリース爆弾をブチ込む!
若い頃の稔侍のギラギラ感はハンパじゃないぜ。

仁義かるた<き>p.JPG

------------------------------

<く>「くそポリ~!」

仁義かるた<く>.JPG

<広島死闘編 / 大友勝利(千葉真一)>

凶悪で凶暴な野獣男、
大友がついに逮捕!ポリスたちへ「こんクソ!」と暴言しまくり。

「クソポリ」ってのは名言だなあ…。もちろん千葉真一のアドリブである。
この逮捕シーンは千葉ちゃん曰く「ガチの喧嘩」だったとの事。

------------------------------

<け>「外道がひょっとこ面しおって!頼りにならんいうたら!」

仁義かるた<け>.JPG

<第一作 / 山守義雄(金子信雄)>

「全員で殴り込みじゃ!」と文太&梅宮が気勢を上げる中、
ビビりまくって尻込みする他の連中…。

その中でも槙原(邦衛)はウソ泣きまでして、
殴り込みに行きたがらない…。
山守は「頼りにならん!」と怒り心頭…。
邦衛を見つめるその顔がすべてを物語っております。

ちなみに邦衛を指しての「ひょっとこ面(づら)!」は、
金子信雄のアドリブ!!何てヒドイ!!(笑)

------------------------------

<こ>「コーヒーじゃ!」

仁義かるた<こ>.JPG

<第一作 / 新開宗市(三上真一郎)>

喫茶店にて注文する新開。ドスを利かせて「コーヒーじゃ!」
ウエイトレスさんも「…ハイ」とビビる。
やっぱヤクザ映画の注文はこうじゃなくては。

以下の「~じゃ!」も忘れてはなりませんね。

「武田じゃ!」
(小林旭演ずる武田が、電話に出る時)

「チェックじゃ!」
(飲み屋でおあいそしてもらう際の広能組のチンピラ)

------------------------------

<さ>「盃が無いけん、これで腕切って血すすろうや」

仁義かるた<さ>p.JPG

<第一作 / 若杉寛(梅宮辰夫)>

ムショの中で兄弟盃を交わす辰兄ィと文太!
盃が無いので、隠し持っていたナイフで腕を切って、
クロスしてちゅ~ちゅ~吸うのである!

「仁義なき戦い」以前の正統派任侠映画では、
このようなテイストがそこかしこにあった。
「仁義~」のこのシーンは第一作の冒頭部分なので、
まだまだ任侠映画の残り香が漂っていたのでしょう。

------------------------------

<し>「新車に乗り換えるか!」

仁義かるた<し>.jpg

<頂上作戦 / アイコ(堀越光恵)>

岡島(小池朝雄)の女、アイコ。
武田(小林旭)に向かって「新車に乗り換えるか!」とジョーク発言。

「新しい男」を「新車」と例える魔性っぷり!(笑)
『仁義~』に出てくる女性は実にしたたかで、そして欲望に弱い!

それにしてもアキラを新車に例えるのはナイスセンス。
「自動車ショー歌」を歌ってる人だし…。

------------------------------

<す>「少ないけど」

仁義かるた<す>.jpg

<代理戦争 / 岩井信一(梅宮辰夫)>

第一作で若杉を演じ、壮絶死を遂げた梅宮辰夫…。
第三作では岩井として復活!
今度は眉毛を豪快に剃り落として!!不気味、この上ナシ!

広能(文太)がプロモーターとしてプロレス興行を広島で主催。
たまたま立ち寄った大阪の大組織幹部・岩井がご祝儀を持って来るシーンである。

梅宮が右腕を後方に掲げると、その舎弟があうんの呼吸で祝儀袋を渡す。
そして「少ないけど」と梅宮。この抜群のコンビネーションがたまらん!

こういった細かい描写は深作監督の得意技だ。
舎弟ヤクザを演ずる人たちの芝居を見てるだけで面白い。
(親分がタバコをくわえた時に、自然にライターを出す仕草や、
鍋を囲んでる時に、ナイスバランスでよそってあげる舎弟、
客人が来た時にビールを注ぐ舎弟などなど)

------------------------------

<せ>「センズリかいて、仁義で首くくっとれ言うんか!」

仁義かるた<せ>.JPG

<広島死闘編 / 大友勝利(千葉真一)>

下品セリフをたたみかける、
日本映画史上最凶のキャラ、大友勝利!

大友の下ネタは基本的に「比喩表現」である。
なので妙に知性的なのだ。

「センズリかいて」というワードを、
「指をくわえて見てる」「何もせずにじっとしてる」
という意味で使用している大友。

ライバルのヤクザ組織にケンカを売ろうとする大友の、
「黙って敗北を認めろと言うのか!」という心の叫びだ。

「仁義」そのものを否定する千葉ちゃんは、
まさに『仁義なき戦い』の象徴であり、
様式美映画を打ち破ろうとした笠原&深作の声そのもの!

------------------------------

<そ>「そっちはサスガに男の中の男じゃ!
いまどきの若いモンにチンボの垢でも呑ませたいくらいや!」

仁義かるた<そ>2.jpg

<完結編 / 山守義雄(金子信雄)>

仁義用語で「そっち」とは「お前」などの二人称。
凶悪な大友(宍戸錠)をベタ誉め。
「チンボの垢」という表現が実にお下品で素晴らしい!

あえて「爪の垢」と言わないのは、
「男らしさを見習え!」の意味合いが強いからだろう。
これぞ本来の日本語だね!

------------------------------

<た>「弾っちゅうのは当たらんもんじゃのう!」

仁義かるた<た>.jpg

<完結編 / 松村保(北大路欣也)>

アカレンジャーこと誠直也らに命を狙われた北大路欣也!

前日、野川由美子を強引にセックスに持ち込んだモテ男。
その翌朝、ヒットマンらに押し掛けられ発砲される!
命からがら逃げのびた欣也さんの本音の一言である。

------------------------------

<ち>「チンピラ!どこ歩いとるんじゃ!」

仁義かるた<ち>.JPG

<頂上作戦 / (誠直也)>

アカレンジャー!後に子供たちのヒーローを演ずる誠直也のやんちゃっぷりが最高!
「ゴルァ!チンピラ!」と叫ぶ、その低音ヴォイスがカッコ良過ぎだ。
すんげえ迫力顔!これこそが「イケメン」だぜ!

相手は小林稔侍、高月忠、岡部正純の打本会。(東映東京軍団!)

仁義かるた<ち>pp.JPG

高月忠の「マンクソ悪いけん!もういっぺん押し出さんかい!」
というワケわからんセリフの後、街に繰り出した三人であった。
この後、ガチ乱闘!

------------------------------

<つ>「ついてゆけぬ」

仁義かるた<つ>.jpg

<完結編 / 間野(山田吾一)の手紙>

狂獣のようなヤクザ、大友勝利・老年バージョン(宍戸錠)に、
「ついてゆけぬ」という一言だけの手紙をプレゼントする山田吾一!

そりゃそうだ!!賢明な行動と言えましょう。
大友ジョーはキ○ガイだからね…。

その手紙を受け取った大友は、
「捨ててしまえ~。破って捨ててしまえ~」と、
地の底から響き渡るような声で絶望感に浸る…。

------------------------------

<て>「鉄ちゃん…。こんな、こがな事してもろうて満足か?」

仁義かるた<て>.JPG

<第一作 / 広能昌三(菅原文太)>

日本映画史に残る名作「仁義なき戦い」の第一作。
その有名なラストシーン。
盟友であり敵でもあった坂井(松方弘樹)の死…。

その遺影に語りかける文太。
(「こんな」とは方言で「お前」の意)

「満足じゃなかろうが…。のう?ワシもおんなじじゃ…。」
と切なくつぶやくのだ。

すっごくイイシーン!なのに弘樹の遺影が色眼鏡着用!!
そしてこのメンチ!!大爆笑してしまいました!!

仁義かるた<て>p.JPG

------------------------------

<と>「どうかいの~?」

仁義かるた<と>pp.JPG

<第一作 / ヒットマン(西田良)>

矢野(曽根晴美)を狙う坂井(松方)からの刺客!

ストーキングの挙句、
「矢野さんじゃないの!どうかいの~?」と、笑顔で声をかけ、
「ん?」と振り返ったところを豪快にシューティング!
ハチの巣状態で、大げさに回って倒れる曽根さん。

仁義かるた<と>ppp.JPG

それにしても殺し方が適当過ぎる!
「どうかいの~?」っていうセリフのチョイスも乱雑!
その豪快さがたまりません。

曽根晴美の顔面力もすげえ。こんな表情で車に乗るか!?
「怖い顔」というのは、「面白い顔」と表裏一体!

仁義かるた<と>.JPG

------------------------------

<な>「なあ…、またにしようや」

仁義かるた<な>.jpg

<完結編 / 佐伯明夫(桜木健一)>

若きヤクザ、桜木健一!
「柔道一直線」「刑事くん」の青春アイドル桜木が『仁義なき戦い』に登場。

槙原(田中邦衛)を殺ってしまおうと、そのスキを仲間と共にうかがうものの、
ビビって「なあ…またにしようや…」と泣きながら失禁してしまう桜木健一。

それを見た仲間(現、声優の麦人)は、「ワシが殺る!」と暴走。
嗚呼!邦さんが!マウントポジションで豪快に撃たれまくってます!!

仁義かるた<な>2.jpg

「北の国から」の邦衛のイメージしかない人が見ればとっても貴重なシーンだね♪

------------------------------

<に>「“握りキンタマ”になってじゃけん」

仁義かるた<に>.jpg

<頂上作戦 / 川田英光(三上真一郎)>

一般生活においてはまったく聞いたことのない言葉。
それが炸裂するのが仁義ワールド!
何の説明も無いが、なぜか意味がわかっちゃうから不思議。

「握りキンタマ」とは「ケチ」の意味。
「最近は打本のアニキも握りキンタマになってじゃけん…」と、
金を出し渋る打本親分に愚痴をこぼす川田であった。

野球賭博の元締めの役なのだが、
背後に「広島 対 阪神」のポスターが貼ってるのがリアル。
広島市民球場で堂々と賭博をやっちゃってます!

------------------------------

<ぬ>「脱がんの?」

仁義かるた<ぬ>pp.JPG

<代理戦争 / 富枝(池玲子)>

若きヤクザ倉元(渡瀬恒彦)に、女をあてがってやる西条(川谷拓三)。
川谷は自らの見栄のためだけに舎弟に自分の愛人を抱かせる。

池玲子は当時の東映ヒロインである。「女番長(スケバン)」シリーズなど、
戦う女をかっちょよくエロエロに演じ、未だにファンの多い女優。

そんな池玲子に対し緊張気味の渡瀬さん。
サッサと豪快に脱ぎ始め、「脱がんの?」と一言。

仁義かるた<ぬ>p.jpg

やがてガバッと抱きつく恒彦だが、部屋の灯りはついたまんま。
「電気…」と言われ、それを消してから再びガバッ!
野獣のごときおっぱいに食らいつきます!
「イヤ~!」と泣き叫ぶ池玲子だが…。

次のシーンでは川谷拓三に対し、
「ウチはもうタケシ(渡瀬恒彦)のもんなんじゃけん!」
と、アッサリ落ちちゃってました!なんつ~節操の無さ!
でも拓ボンと渡瀬恒彦を比べたら、そりゃあ恒彦だろう(笑)

------------------------------

<ね>「ネコかぶりやがって!」

仁義かるた<ね>p.JPG

<頂上作戦 / 山守義雄(金子信雄)>

山守が経営するキャバレーにて。
ホステスのアイコが、敵対する岡島(小池朝雄)とムーディにチークダンス!
それを見た山守が激怒!嫉妬!

「あの外道!ネコかぶりやがって、ワシの店で!
アイコにはワシャ200万前借さしとるんど!
泥棒猫みたいな真似しくさって。 ありゃワシの女なんじゃけえ。
あの女、ワシにオメコの毛も触らせへん…!」

インパクト抜群のセリフを吐きまくり!でも素直でよろしい!

------------------------------

<の>「能書きはいらんよ!」

仁義かるた<の>2.JPG

<代理戦争 / 広能昌三(菅原文太)>

マヌケなセリフが乱発する中、やっぱ主役はカッコイイ!
「殺(と)るんなら今ここで殺(と)りないや!能書きはいらんよ!」
とドスを利かせ、打本(加藤武)の宣戦布告に対して逆布告!

この際、テーブルの上のビールグラスなどがガシャッと倒れるのがたまらなくド迫力。
クールに制止する成田三樹夫のオーラも凄い。

------------------------------

<は>「ハッキリ立場示すような土産持って来いや」

仁義かるた<は>2.JPG

<代理戦争 / 武田明(小林旭)>

山守組若頭の武田。元打本組の早川(室田日出男)に対し、
ウチの組に来たいなら「土産」を持って来いと、
超ニヒルに電話で脅す!何と言う貫禄!

その電話を受けた早川は、ビビりながら媚びまくる!
っつーかこの表情、絶対にマネできませんね。

仁義かるた<は>2p.JPG

「引きつった愛想笑い」をここまで完璧に表現できるとは!
そしてこの後、早川は土産を武田にプレゼント。
(土産=打本会の事務所にダイナマイトを放り込む!)

------------------------------

<ひ>「広島におってよ、ワシらより大事な客がおるかい」

仁義かるた<ひ>2.JPG

<代理戦争 / 山守義雄(金子信雄)>

広島の大組織・村岡組の親分の座を射止めた山守。
跡目争いで負けた打本を就任パーティの席で辱める!

「他のお客さんがあったもんで…」と、
その場に遅れた打本の言い訳を堂々たる自己中っぷりでひれ伏せる山守!

ひたすら苦笑いする打本にドン引きしまくる関西・明石組の幹部たち…。
このシーンの俳優たちのリアクション、ほとんどコントでした!

------------------------------

<ふ>「ぶち殺しちゃるんど!」

仁義かるた<ふ>.JPG

<広島死闘編 / 山中(北大路欣也)>

今でこそダンディな北大路欣也。
「仁義~」ではギラギラした殺人マシーンを熱演。
刑務所でキレて大暴れし、独房に閉じ込められてもこの強気!

------------------------------

<へ>「ヘイ!」

仁義かるた<へ>.JPG

<第一作 / 横川(志賀勝)>

渡瀬恒彦の命令に、「ヘイ!」と子分肌爆発の返事をする志賀勝!
『大激闘マッドポリス』においても上司と部下の関係の二人。
横川はヒロポン中毒の役柄なので、強烈なフェイスをしてくれてます。

絶対この人、笑わせようとしてるわ!間違いなく確信犯!それが志賀!
画面の端っこに映りながらも、強烈な「ヤバさ」をビンビンに発してます。

------------------------------

<ほ>「ボデーガードを引きつれて」 

仁義かるた<ほ>.jpg

<頂上作戦 / ナレーター(酒井哲)>

「山守は自らの経営するキャバレーに宿泊し、多くのボデーガードを引き連れては、
朝風呂に通って世間の注目を集めていた」というクールなナレーション。

堂々と「ボデー」と発音するのが素敵過ぎます。
山守の「よっしゃよっしゃ」という破顔一笑フェイスも強烈。

そしてボデーガードを演じるは志賀勝だ!またしてもすさまじいツラ構え。
「怖い顔」=「面白い顔」の公式はここでも当てはまるね。

------------------------------

<ま>「前向いても崖や!後ろ向いても崖やで!」

仁義かるた<ま>2.jpg

<頂上作戦 / 岩井信一(梅宮辰夫)>

出た~辰兄ィ!やっぱカッコいいわ。
「仁義~」における梅宮さんは二枚目キャラ。
印象的なセリフばかりをキメまくってます!

------------------------------

<み>「見せる生の暴力」

仁義かるた<み>.JPG

<代理戦争 / 予告編>

予告編の印象的な字幕。見せちゃいかんでしょ!物騒この上ナシ!!
こんな事を堂々と「どや顔」で言いまくるなんて素敵過ぎます、東映!

------------------------------

<む>「無理せずに養生せんかい!」

仁義かるた<む>.jpg

<頂上作戦 / 早川英男(室田日出男)>

抗争が勃発したため、病気の体に鞭打って広島まで来た松井。
親分の早川は「まぁまぁ、無理せず養生せんかい!オウ!」と、
この顔面でいたわってくれる。しっかしすんげ~顔。

この直前、夏八木勲とビール飲んでる時の、
「ワッハッハ!」と笑い合うシーンの顔面にも爆笑です!
タバコを指に挟みながらビールのグラスを同時に持ち、
深く深くイスに腰掛ける男のアクションがGood!

------------------------------

<め>「目ぇ開いてワシに力貸せぃや!」

仁義かるた<め>.JPG

<第一作 / 坂井鉄也(松方弘樹)>

眉間にシワ寄せて、甲高い声で、文太に共闘を勧める松方。
口調は「元気が出るテレビ」の時の松方部長風!

------------------------------

<も>「もうワシらの時代は終(しま)いで…」

仁義かるた<も>.JPG

<頂上作戦 / 広能昌三(菅原文太)>

ライバル関係にあった広能と武田(小林旭)
長い長い抗争の末に二人とも刑務所へ。
寒さの中、「もうワシらの時代は終わり」と、
二人の心は同じ気持ちになって行く。

要はこの二人…、山守親分の被害者!
あの男さえいなけりゃ仲良くやってたのに…。

------------------------------

<や>「やっちゃれい!ああ!やりあげちゃれい!」

仁義かるた<や>.jpg

<完結編 / 市岡輝吉(松方弘樹)>

キ○ガイ野獣、市岡!松方弘樹の顔芸が炸裂。
すべてを暴力で解決しようとするその姿勢。
ナメられたら、即「やっちゃれい!」と怪気炎。

松方弘樹は第一作の坂井役の時は、
割と普通な死にっぷりだったのだが、

第四作の藤田役の時は、目をひんむいて爆死!

仁義かるた<や>藤田死.JPG

明らかにウケを狙ってますね!
悲惨なシーンなのに、観客はみんな爆笑!

第五作の市岡の射殺シーンでも、
こんなフェイスで死んでくれた!

仁義かるた<や>市岡死.jpg

カメラに向かって、しっかりとオモロイ顔を見せつけてる!

------------------------------

<ゆ>「指の一本や二本で済むかい!」

仁義かるた<ゆ>.jpg

<代理戦争 / 山守義雄(金子信雄)>

ヤクザの世界では小指を切り落とす事によって反省を示す。
だが山守には通用しない!

せっかく指、詰めたのに…。アルコール瓶の中にうごめく、
打本(加藤武)の小指の存在感の無さが寂しい…。

------------------------------

<よ>「横っ面、ぴしゃげちゃるんじゃけん!」

仁義かるた<よ>.JPG

<完結編 / 松村保(北大路欣也)>

すべてを暴力で解決する、
大友や市岡といった前世代のヤクザたちとは違い、
松村は「金」が一番強い事を知っている。

「金をかき集めてどいつもこいつも横っ面ぴしゃげちゃる!」
(ゼニでひれ伏せさせるぜ、の意)

北大路欣也が声をアテるソフトバンクのお父さん犬が、
こんな事を言ったら怖いね~。
でも本社の戦略って、この発想と似てなくもない…。
ホークスの補強っぷりもね…。

------------------------------

<ら>「村岡が何なら!」

仁義かるた<ら>.jpg

<広島死闘編 / 時森勘市(遠藤辰雄)>

<ら>で始まるセリフが
見つからなかったので語尾に印象的な<ら>が付くセリフで。

稀代の悪役俳優、遠藤辰雄。クドいセリフ回しが得意技。
ライバル村岡親分に対し「む~らおかが何ならぁ!」と巻き舌で捨て台詞!
マネしたくなるくらいの濃さ。
セコく、意地汚い時森を「これでもか!」というくらいに好演。

------------------------------

<り>「料理屋、芸者、酒…!人の懐じゃ思うて、ようけ遊んどりやがるのう!」

仁義かるた<り>.jpg

<頂上作戦 / 武田明(小林旭)>

ドケチな山守親分が金の支払いを全部武田に押し付ける!
クールな武田、請求書を見ながら呆れて嘆いて溜め息!
ホンット、山守に振り回されて可哀想な武田…。

------------------------------

<る>「けったいなマネしてけつかる!」

仁義かるた<る>.jpg

<代理戦争 / 相原重雄(遠藤辰雄)>

ここもまた、語尾に<る>の付くセリフで。

第二作では薄汚れジジイを演じた遠藤辰雄。
三作目以降は、文太をも黙らせる貫禄溢れる関西大組織の幹部を、
重厚感に満ち満ちた芝居で熱演。

二作目と三作目の落差がたまらん。でもクドい口調は変わらず!

------------------------------

<れ>「レースでメシ食うとるモンも大勢おりますけんの!
もしそれらがメシ食えんようになったら、
あんたらもメシ食えんカラダになってもらいますけん!」

仁義かるた<れ>.jpg

<広島死闘編 / 大友勝利(千葉真一)>

長え~~セリフ!百人一首のように上の句と下の句に分けたいほど!
千葉ちゃんはこの長セリフを早口でドス利かせてまくしたてる。

レース(ギャンブル)の利権をくれない警察に力づくで脅しをかける大友であった。

言い忘れましたが「仁義なき戦いかるた」の字札を読む時は、
モノマネをしながら読み上げてください!

------------------------------

<ろ>「ロマンス、襲撃!」

仁義かるた<ろ>.JPG

<広島死闘編 / 浅野卓也(八名信夫)>

<ろ>で始まるセリフが
なかなか見つからなかったので、この札は特別に強引に作成。

大友組の浅野はオートレース場にダイナマイトを仕掛けたりする核弾頭!

敵対するヤクザが経営する売春宿「ロマンス」に向かってオラア~~ッ!と突入!
ショットガンとピストルを両手に持って狂ったように撃ちまくる八名信夫。

その際の楽しそうな顔!!元プロ野球選手とは思えぬ極悪っぷりだ!

------------------------------

<わ>「ワシの言う事も一理あるじゃろが」

仁義かるた<わ>2.JPG

<頂上作戦 / 打本昇(加藤武)>

岩井(梅宮辰夫)に「男なら戦え!」といった意味合いで迫られた打本だが…。
思いっきり拒否!「極道より事業の方が…」という発言をし、
「タクシー屋のおっちゃんには用が無い!」と見捨てられてしまう。

岩井が去った後「ワシの言う事も一理あるじゃろうが」
開き直る打本!なんつ~親分だ…。

血気盛んな若きヤクザたちはドン引き!
呆れ顔のリアクションはコントレベル!

------------------------------

<を>「オメガの時計買うてくれる?」

仁義かるた<を>ppp.JPG

<完結編 / 山守の愛人(橘麻紀)>

第五作目の山守はだいぶ老けこんでしまった。
それでもなおゼニ、権力、そして女への欲は衰えない!
…男の中の男だね!!

リアル金子信雄も晩年まで、
料理番組でセクハラしてたからなあ~。何てうらやましい…!

山守の愛人を演じる橘麻紀。エロス感溢れる東映女優の一人。
オメガの時計をおねだりする仕草が狡猾で最高にカワイイぜ!

「おお!買(こ)うちゃる!」と適当に応える山守。
とにかく抱きつきたくてたまらない!
牛乳を飲んでる愛人に朝っぱらから迫ります。

仁義かるた<を>.JPG

小道具のダッコちゃんが時代を物語る。
カレンダーに○とか△とか×が書いてますね。
きっと出勤日の事なのでしょう。リアル~。
っつーか深作監督、芸が細かい!

------------------------------

<ん>「……」

仁義かるた<ん>.jpg

<完結編 / 大友勝利(宍戸錠)>

兄弟分の市岡(松方)が殺され、仇討ちに行こうとする大友!
仲間と思っていた者たちにことごとく共闘を断られ、ひとりぼっちに…。

すわった目のまんま唐突に立ち上がり、
警官たちが包囲する組事務所を出て行く宍戸!
腹巻きに二丁の拳銃をブッ刺して終始無言。

あっけにとられる警官たちを尻目に、
いきなりタクシーを拾おうと挙手!

仁義かるた<ん>3.jpg

「……」と、イッちゃってる目で!
絶対に止まってくれないっつーの!!!

そんな大友に向かい、我に戻った警官たちが一斉にダッシュ!
豪快に逮捕されるのであった…。

このシーン、映画館で見た時には館内が大爆笑!
ボケとツッコミのような完璧な「間」!

------------------------------

んなワケで。武田(小林旭)に、
「終わったんじゃろうが?じゃったら早よ去(い)ね!」
と言われそうなのでここら辺で失礼いたします。

------------------------------
posted by 一番星、 at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。